あなたは、しいたけが好きですか?
「嫌いでもないけど、大好きって程でもない・・・」
「どちらかというと苦手・・・」
もしかしたら、こんな意見の方が多いかもしれませんね。
今回は、当店のお料理で使っている『しいたけ嫌いでもおいしく食べられるしいたけ』のお話をしたいと思います。
これを知ったら、苦手な人でも食べたくなるかも!?しれません。
しいたけ嫌いのしいたけ農家が「自分が食べられるしいたけ」を作った!?
当店で使っているしいたけは、県内のおおい町にある「長井しいたけ組合」さんのものです。
この農家さん(後を継いだ息子さん)、ちょっと面白いエピソードがありまして。
なんと、元々しいたけが苦手で食べられなかったんです。
その理由が「におい」と「ぬめり」。しいたけが苦手~と思っている方は大抵当てはまる理由ですよね。
普通、嫌いな食べ物を育て続けるなんて心が冷たくなっていきそうですが、この農家さんは違いました。
「しいたけ嫌いだからこそ作れるしいたけ、つまり、しいたけ嫌いでも食べられるしいたけを作ろう!!」
情熱を持って一念発起です。発想の転換とはこのことですね!
↑ホームページにもエピソードが書かれています!
それから改良に改良を重ねて約10年、しいたけ特有のにおいとぬめりを抑えることに成功。
今では有名百貨店やホテルのレストランから注文が来るなど、全国的に「しいたけ嫌いでも食べられる美味しいしいたけ」が広まることとなりました。
においとぬめりが少ない理由
長井しいたけ組合さんが作るしいたけは、一般的なしいたけと水分量が違うそうです。
一般的なしいたけの水分量が90~95%なのに対し、長井しいたけ組合さんのは85%に調整されています。
水分量を減らすことで、その分においとぬめりが軽減されるんだとか。
そして水分量が減った分、だしなどの味付けがギュッと入り込みます。
味が深く染みるから、より美味しくなるのです。
定番の筑前煮も、ぬめりが減って味が染みたしいたけが効いています!↓
うまみとうまみの掛け合わせで無限にご飯が進むかもしれない!しいたけ昆布↓
きんぴらの主役はごぼうとにんじんかもしれないけれど、いい味出してる陰の功労者はしいたけ!↓
きのことにんにくの相性は最高です!コリコリした食感がクセになるガーリック炒め↓
食材ひとつひとつに物語がある
今回ご紹介した長井しいたけ組合さんの『しいたけ嫌いでもおいしく食べられるしいたけ』のように、食材にはそれぞれ物語があります。
- どれだけ試行錯誤をして作られたの?
- どんな想いで育てたの?
調理され、目の前にあらわれたお料理には、関わった人たちの道のりがつながっています。
そんな食材の物語ごといただけば、映画やドラマを見て感動するように、食事で心が満たされるはずです。
当たり前のように食べられる時代だからこそ、最も身近な幸せに目を向けてみませんか?