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[ランチバイキング誕生秘話] とれたて野菜が捨てられてる!?

とれたて野菜が捨てられてる!?

じつは、結構野菜って捨てられてます・・・

農家が労力を惜しまず育てたお野菜、全てが食べられてると思ったら大違い。
お店に並んだり飲食店で使われてる野菜は全収穫量の40〜60%程度残りの多くは食べられずに捨てられているのが実情です。

何故捨てるか? と言うと、だいたいこの3つが理由。

 

お店に並べるには形が不ぞろいで使いにくいから

いわゆる「規格外野菜」。お店で並んでいる野菜はだいたい同じようなサイズで同じような形していますが、畑で採れた段階では大きさも形もまちまち。
やけに大きな物や小さすぎるものは、その場で廃棄してます。それは買い手がつかないので市場に出すだけムダだから。
買い手がつかないのはスーパー等のお店が悪いわけでも無く、消費者が使いづらい大きさ、見た目の悪いものは売れ残る可能性があるから。
また、サイズにばらつきがあると梱包する箱にもムダが出来て効率が悪いという側面もあります。

「道の駅」や「農産物直売場」では規格の縛りが緩いので、そこで販売される機会もありますが、がんばって商品を並べても収穫量の全てを販売できる程ではありません・・・

 

野菜が採れすぎ、全部売っても値段が安すぎて赤字になるから

ときどきニュースでキャベツ畑をトラクターで潰してる映像が出ますが、原因はコレ。
野菜の成長にその年の天候がマッチしすぎると、野菜達ものびのび育ち生産量が多くなります。
消費量よりも生産量が多くなると、いわゆる「値崩れ」が始まります。スーパーでキャベツ一玉70円で売られてる時がありますが、あれが値崩れです。あまりにも安いと「箱代」や「燃料代」差し引くと赤字になってしまう為、十分食べられるものでも廃棄になります。

 

レアすぎる農作物、見かけない農作物だから

あまり市場に出回らないローカルな野菜や、生産者さんが挑戦して作りあげた新品種など
馴染みがない農作物は値がつきにくい傾向があります。
値がつきにくい = 売れ残り、生産者の利益にならないというコト。
「より美味しいものを!」と思って育てたチャレンジした新品種、経験値も無いところから育て上げるので苦労も一際。
それが、みんなに良さが伝わる前に廃棄されているのです。

 

せっかく頑張って育てたのに日の目を見ずに捨てられるのは、農家にとっても野菜にとっても悲しい事です。
農家のそんな現状を、地元の市場「小浜中央青果」の社長さんから話を聞いたのが、そもそもの始まりでした。