暑い時期の定番野菜と言えば「キュウリ」
味噌を付けて丸かじりしたり、梅干しと和えたり、サッパリした味が欲しいときにはもってこいの野菜ですよね!
どのスーパーにも大抵置いてある身近な野菜のキュウリ。
ですが実は、知らず知らずのうちに「メジャーな品種」が変わっていたのをご存知ですか?
「となりのトトロ」でサツキちゃんとメイちゃんが食べていたもぎたてのキュウリと、今スーパーで並んでいるキュウリは、もしかしたら違う品種かもしれません。
今回のブログでは、そんな「意外と知らないキュウリの今昔物語」をお届けします!
かつてのキュウリは”おしろい”をまとっていた!
※Kichen Boo特製 サバ酢
40代以降の年齢の方は「白い粉を吹いたキュウリ」を覚えていませんか?
表面にうっすら”おしろい”のように付いた白い粉。これは「ブルーム」と言って、キュウリが雨や乾燥から身を守るために出す天然成分です。
かつて、八百屋さんやスーパーに並ぶキュウリは、このブルーム付きが主流でした。
今は”つやつや緑”のキュウリが主流
※Kichen Boo特製 ピクルス
ブルーム付きのキュウリがスーパーに並ぶと、多くの人はこう思いました。
「この白いのって何?もしかして、農薬・・・?」
口にしても問題ない天然成分が農薬と勘違いされ、警戒されてしまったんですね。
そこで品種改良がおこなわれ、白く粉の吹かない「ブルームレス」のキュウリが誕生します。
今、スーパーでよく見かけるキュウリは”つやつやした緑”ですが、これは、ブルーム付きから代替わりしたブルームレスの品種なのです。
ブルーム付きキュウリとブルームレスキュウリの違い
※Kichen Boo特製 キュウリと豚肉の中華炒め
ブルーム付きキュウリは、天然のガードを身にまとっている状態です。緑の皮の部分にかかる負担が少なくて済みます。
そのため、皮が薄くて歯切れが良いという特徴があります。
ですが、見た目(白っぽく粉が吹いている)の印象が良くないというデメリットが。
現在主流のブルームレスキュウリは、天然のガードがない分、緑の皮が外部からの刺激に耐えなければなりません。
なので、皮が厚めです。噛みきるときに少し力が要ります。
その分、見た目はつやつやで食欲の湧く緑色です。
人々が何を重視するか?で、いつの間にかキュウリの見た目と食感が変化していったのです。
美味しいキュウリを選ぶには
※Kichen Boo特製 イカとキュウリの香り炒め
ブルーム付きもブルームレスも、どちらのキュウリにも共通するのは「美味しくいただくには鮮度が命!」だということ。
鮮度劣化が進みやすいキュウリは、収穫後なるべく早く食べるのが大事です。
新鮮で美味しいキュウリには、こんな特徴があります。
- 表面のイボイボを触ると痛い
- 持つとずっしり重く感じる
- 全体的に張りがある
反対に、鮮度が落ちたキュウリにはこんな特徴が。
- 張りがなくくすんだ色
- 端の部分がふくらんでいる
- 端の部分をつまむと柔らかく感じる
みずみずしく新鮮なキュウリを食べたいなら、売り場でよ~く見定めてくださいね!
もちろん当店では、朝採れキュウリを農家さんから直接仕入れて調理しています(^^)
鮮度は間違いなく自慢できますので、「ハリハリシャキシャキの野菜が食べたいな~・・・」と思ったら、ぜひお立ち寄りくださいね!